最近、各社さんのお手伝いをしていて感じるのは、技術の掘り方がとても安易で甘いと思われる点です。小生とお付き合いして勉強される方々は納得してから前へ進まれていると思われるのですが、何処からかクリーン度とか静電気対策とかの単語だけを聞きかじり、社内への展開を要求をされている様なケースに頻繁にお目にかかります。クリーン度は0.5ミクロン又は0.1ミクロンの塵埃に対してその量を規格化したものですが、本当に0.5ミクロンの塵埃が問題になるのでしょうか?工程によっては100ミクロン以上を問題にしたり、30ミクロン以上を問題にしたり、個別に事情は異なると思うのですが如何ですか?

先ずは技術や規格が規定している内容をしっかりと理解、深掘りをして頂きたいと思います。

また、最良の対策はこれ以上は不良になるという数字を捕まえて、余裕度を見込んでから、管理するべきクリーン度とか、静電耐圧を決定して行く方が対策費用が何分の一かまでも削減が出来ます。

これは厳しい要求であればある程、対策費用は累積的に跳ね上がっていってしまうからです。

是非ともご自分達の不良発生限界を捕まえてみて下さい。